【お産蜜月 第九話】バカなのか?

愛しい君、お産よ。

 

大学病院Aから出向先の一般病院Bで過ごした1年間、

リスクが低い妊産婦たちや産科医療スタップと関わり合って

私は、

安心して君を好きでいられるようになったよ。

 

72時間勤務したあと下痢が止まらなくなる!

とか、もちろん仕事はそれなりに激務だったが。。笑

若手だった自分自身の愛おしい思い出。

 

私は、医師として君と関わって生きることを

ようやく誇りに思えるようになったよ。

 

しかし、同じ医療者でも

君の本当のことをよく分からない連中も多い。

 

Bの院長。

確か消化器内科医だったか。。

 

彼がある時私に向かって言った。

 

あなたのように女性医師がいるなら

一人二役できるでしょう。

助産師役割は不要でしょうね。

 

と。

は?何言ってんの?意味がわからない。

 

君や母性に寄り添う助産師と

君の異常事態に備えて待機する医師。

役割が全然違うし、両方やるのは体が無理だけど!?

経験がないのだろうが。。

想像力がないのか。

バカなのか?男だからなのか。。?

助産師を雇う人件費というコスト意識から言ってんのか?

 

でも、まあ、総じて部外者はそんなもんだった。

 

立派な病院を経営する立場の医師でさえ

そんな認識である。

経営を鑑みてコストカットする必要があり、

いろんな意味でリスキーな分娩取り扱いは遠ざけられる。。

 

君のこと全くピンとこない人も多い。

 

だれもが君を通ってきたってことを

全く忘れてしまうらしい。。

だれもが君を通じて生まれてきて

だからこそ今の自分やこの社会がある。

って、

当たり前の真実をみんな忘れてしまっちゃうらしい。

 

きっと、だれもが確実に死ぬ。

ってことを意識から遠ざけて生きていることと同質だろう。

 

君なしで、われわれが未来に受け継げる社会も存在し得ない。

 

君が安らかでいること。

明日にでもこの社会がなくなって構わない。

って考えている人以外にとって、とっても大切なことなのに。

 

君なくして、我々は何一つ持つことはできない。

医療があろうとなかろうと、きっと君は在り続けるものだけど、

医療が、われわれ大人たちが

明日の君の健やかさに少しでも貢献的でいられますように。

追伸:子どもの春休み、天候不良の奄美大島に初上陸。

雨の切れ間、海に入る。やっぱり官能しちゃうよ〜!

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