「死」を思うと湧く「生きる力」。

ある日いつも行くカフェで店員さんとこんな会話をしました。

「いつも雰囲気いいですよね。」

「ん?カフェのこと?」

「いえ、小林さんが雰囲気いいなと思って。いつも静かで。

なんか、気だるくて。」

「笑笑。、気だるいってよく言われます。。」

「そうですか。僕は好きですけど。」

笑。

 

そして、そのカフェを出て

定期検診でかかりつけの歯科に行きました。

女性の院長先生はいつも明るくて元気いっぱい!

私と同年代かなぁ。

診療も勉強も経営もめいっぱい楽しんでおられる感じなんです。

それに対して、「気だるい」とよくいわれる私。。

「アンニュイ」とかいわれることも。

対照的に思えました。

コンプレックス?

ですね。笑

でも、そうだなぁ。。思い当たるなあ。

私のなかで、

生きることの一生懸命さはたしかにあります。

いろんなモードがあって、

すごく元気いっぱいの時もあるし、

その真反対の時もあります。

そう。

いつも忘れてしまうのです。

それは、私のなかでどこか、

「もう死んでしまいたい」っていう部分があるのです。

ひもといていくとそれは、

「死」に寄り添っていたい。

という未成熟な意識にたどり着きます。

その部分は私のいのちを奪うほどではありませんが、

しばしば自分の人生をとどまらせて

生きる歓びから退かせてしまうもののようです。

その部分が確かにある。

その存在を忘れて無自覚になり、

まるで自分にはそんなネガティブなことは

みじんもないかのような振る舞いをしていると、

むしろ逆に私自身が力を失っていくようです。

「もうやりたくない。生きたくない」

という無気力さは、

じつは

かつての自分が失わせたいのちがあることだったり、

家系の誰かが経験した戦争や敗戦の無惨な光景だったり、

そんな私自身の「いのちの背景」にある「死」にまつわる過去の出来事が

この意識とリンクするのです。

 

どうしようもない「死」。

近づいてきたら誰にもあらがえない「死」。

これはいのちの大切な部分である。

当たり前のことなのですが、

実は私はたくさんの時間もお金もかけて

自分のためのワークをしてきてようやく気づいたことです。

なのにすぐ忘れてしまう。

受け止めるにあまりに大きくて痛くて悲しいことだからでしょう。

私のナイーブさですね。

しかし、

今の私のいのちを存在させるすべての事象が

私に関わっていて、

それが私自身を作っているのです。

自分を作っている「死」に無自覚だと、

ただ気だるそうな雰囲気にでるのでしょう。

でも、

その痛み、悲しみを自分自身のものとして心の中に

しっかり感じてつながっていられるなら、

「私のいのちは、悲しく痛ましいことの上になりたっている。

たくさんの犠牲の上に。

だからこそ、今私は、

自分に与えられたこのいのちの時間をよく生きよう。」

と自分の生きる力につながるわけです。

逆に、無自覚さは本来の力を奪ってしまいます。

時にうつ状態になっていって

本当に動けなくて苦しくなる。

 

どんな痛みのあることでも、

それに気づいていることができ、

それを感じつつ平常心でいることができるなら

それがもっとも強い。

と思います。

そしていつも強くあれるわけではない。

とも。

さあ、

私はより丁寧に私とつながろう。

また改めて私を受けとめよう。

今日より明日は少しだけ強く生きよう。

そんな風に思ったある日でした。

 

悲しいことや苦しいこと。

それを感じないようにして生きていると、

次第にどこかで生命エネルギーが停滞し

それがすすむと心や体を病むでしょう。

医者をしていると、

やはり「痛みや病を取り除こう」と働く性(さが)が

自動的に発動してしまうのですが、

病むこと自体が悪いことではないのですよね。

それもその人の生き方であり、

体の表現で有り、

その経験を通じてその人は変わるきっかけを得て、

たましいの望みを叶えていくのですから。

ただ、

健康でいたいと思えば

気持ちを感じること。

ありのままの自分自身に気づいていること。

これは大切なのだと思います。

そして、

好きな自分、生きたい人生を生きることへと

自分自身を運んで行くことです。

 

そして改めて思うのは、

これからの時代はますます霊性がひらかれて

「死生観」や「死」を思って生きることが大切になる。

ということ。

 

ではでは。。

気をとりなおして参りましょうか!

お読みいただきありがとうございました。

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