女の子の「おひし」の話。

ソウルバースセラピストで産婦人科医の

小林桜です。

 

最近は、

「官能女医さくら」

も拝命しています。(ギャグです!)

さて、

今日は3月3日。

桃の節句。ひな祭りです。

 

うちにはお姫さまがいて、

私が生まれた時に祖母が用意してくれた

雛人形を飾ります。

 

ひなあられと一緒に

今年はスーパーで見つけた真空パックの「菱餅」まで!

母、頑張りました。。

 

ところで

「菱餅」というと、

私が必ず思いだずエピソードがあります。

 

それはもう15年くらい前、

京都に住んでいた時に聞いた話。

 

関東出身のその女性は、昔ながらの長屋に

娘さん二人と暮らしていたそうです。

 

同じ長屋に住んでいる

よい付き合いがあるおばあさんがいて

そのおばあさんの家で

娘さんたちがくつろいでいたある時、

こういわれたそうです。

 

「おひしがゆがみますえ。」

 

と。

それは、

 

その座り方では「おひし=女性器」が

ゆがんでしまうから、

ちゃんと座りなさいね。

 

ということなんです。。

私はその話を聞いて初めて

菱餅のひし形が女性器の意味を含んでいることに

気づきました。(たしかに〜!)

 

女性の骨盤の関節は

月経や出産のリズムでの

ダイナミックな動きをします。

骨盤腔の一番底で下支えをしつつ

生きるに大切な出入り口である「おひし」。

 

この「おひし」が固かったり歪んだり

機能が果たせていないまま放置していると、

 

生理痛や

性交痛や

難産や

膣炎や

尿もれ・子宮脱

などなど、全然いいことないですね!

 

だから、とっても大切なんですよね。。

 

私がその子たちの年齢の女の子の時、

「おひし」の役割や

女の子はからだを

あたたかくふんわりとさせておくことなど

ちょっとした体の使い方や

女としての気持ちい生き方のコツ

みたいなことを

身近な大人の女性から教わる機会は、

ありませんでした。。

今の私は、産婦人科医のお仕事で

年間何千人の女性たちの

いろんな「おひし」を見ます。

 

それらは個性であり人生です。

 

デリケートなことだし

医学的に必要がない限り

いちいちコメントすることはほとんどないんですが、、。

 

緊張して歪んだままで

そんな年の割に老けてしまっている

枯れかかった!「おひし」もザラです。

 

ソウルバースセラピストとしても

エネルギーワークをしてエネルギーボディに触れる機会があり

その視点からも

「おひし」や「骨盤」が本来持つエネルギー(生命力)を

十分に発揮できていない人が多いです。

 

個人的なことだけでなく、社会的な条件から抑圧された

性エネルギーの状態も感じとれます。。

 

私自身について言うと、

からだの知恵と一緒にいる感覚は今でこそあります。

 

息を吸ったり吐いたりするだけで

心地よく、いわば官能的でいられるのは

女のからだを与えられているからだと思います。

 

ですが私も、

かなり長い期間、本当のからだの知恵の領域を求めて

漂流してきて苦しかったような気がします。

 

私が思春期にさしかかる時、

この京都の長屋暮らしのおばあさんのように

「女のからだの知恵」を教えてくれる人がいたら

ずいぶん違う生き方ができただろうな。。

と思うのです。

(もちろん、そうではなかったからこそたましいが求め

このような人生が手に入ったのですが。)

 

今どきの女の子たちは、

悩みがあったらネットの世界に答えを求め

オンラインの情報に解決を求めようとする子が

本当に多いと思います。

 

女の子のからだに関することがらは

本来は、からだからからだへと、

あるいは、日々の暮らしの中で

大切なからだの知恵が自然に伝わるものだと思います。

 

他の肉体を持った女性に

癒され助けられる経験をしていることが

実はとてもとても大事です。

 

多くの場合、それが母親となるわけなんですが、

現代では、母親が癒し系ポジションではなくなっていることも

しばしばですね。苦笑

 

 

私たちの社会の中でその重要な価値が見失われていて

受け継がれづらくなっている。

 

誤ったジェンダーフリーが高くうたわれてるのか。

ますます女のからだは

自身が女であることに寛げなくなっている

と、私は考えています。

 

お腹に触れる診察をして、お話をしてゆくと、

「私も、先生のように柔らかくなりたいです。」

おっしゃる方があります。

 

そのような柔らかさでからだや心に触れる。

ということことを心地よく感じたからこそ

それを自分の心や体が欲している

ということに気づいたんでしょうね。

女は

いのちにからだを与えることを担当しています。

女は

肉体や大地の側に

その性質の極性があります。

男と女は

全く違う二つの極性を

からだで表している

ということなのです。

 

我が家の姫はますます姫になってきて、

あと2年くらいで初潮を迎えることでしょう。

 

先月、母は初めて

「女の子のからだはあったかくしておくんだよ。」

と娘に伝えましたら、

「へ?そうなの?どうして女の子だけ?

じゃあ、男の子は冷たくていいの?」

 

と興味を持って質問返しがあり、

そこからゆっくりと話が始まり

ちょうどよい機会になりました。

 

どんなお話をしたのか

興味がある方もいると思いますが、

それはまた別の機会にお話ししましょう。

「原因不明」の生理痛があり

薬に頼ることしか知らない女の子たちがたくさんいます。

 

その不明だと思っている原因は、

実は

生き方によってストレスを抱えて

呼吸が浅くて冷えていることだったり、

骨格筋の緊張状態を

リセットできない生活習慣だったりするのですが。。

 

そんな女の子たちのそばに、

知恵がある大人の女性たちが

あたたかいまなざしでただ居てくれて

必要な時には、さりげなく手を差し伸べられる。

 

ってのが、いいなあ。

って思うんですよね。

 

私だって、小うるさいのは嫌だから。

そんな粋な大人の女性が

一人でも多く居てくれますように。。

 

これからは、みなさんが経験してこられた

からだの知恵やエピソードもお聞きしていきたいと思います。

それらを集めて、これからの世代の人たちに

メッセージが伝わるような企画を提案したい。

と思っています。

 

それから、もっと気持ちの良いからだになりたい人は、

もしよろしければ、

大人の女性のための性のレッスンも

ご活用くださいな。

 

関連記事

  1. 性のよろこびを味わいたいならば、、。

  2. ”I want you.” の真逆の態度とは。

  3. あるカンジダ腟炎の女性の場合⑴

  4. 「子宮カフェ」レポ。信じること、愛すること。

  5. 膣と子宮と「関係性」。

  6. 娘をみていると。