久高島。女が男のためにいのる浜で。

ふだんは女性と関わることが多いですが、

今回のたびでは男性たちとも深く話す機会に恵まれました。

たび最終夜の話です。。

ひとりの男性と出会い、宿のロビーで少し話しこみました。

彼とは昼間に久高島内をガイドしてもらった時に顔見知りになっていました。

東京から来た30代半ばの彼は、霊的な世界に関心がある人のようでした。

島内の食堂でイラブー酒を飲んで、酔っ払ったと言っていました。

イラブーはウミヘビを燻製にしたもの。神様への捧げもの。私はイラブー汁を食べた

私はお酒は飲んでいませんでしたが、

モヤモヤした言葉の出にくいもどかしい状態でした。

互いにそんな風でしたが、

私が産婦人科医であり、

「ソウルバースセラピー」を提供している。と内容を少し話すと、

彼は、

「これから妻との間に子どもを持とうとしているが、その未知の世界に入ることに躊躇している」

という話をしてくれました。

そして、昼ガイドさんに、

大切ないのりの浜「イシキ浜」を案内された時に聞いた話。

彼は、それが心にひびいたと話してくれたのです。

その浜で女性たちがニライカナイに向かっていのるとき、

「男性が強く固くなりますように」という思いを込めて

「弱い男の子である男性」のことをいのるのだ

と聞いたのです。

イシキ浜。今年の祭祀はこの石で行われたそうです。島でいのりの対象は自然物で、建物はほぼない。

「妻が自分を想ってくれている。」

そのことが感覚的にわかり、

今回ここに来た意味を探していたものが見つかったそうです。

自分に見えていなかった愛に気づいたということでしょうね。

「女が男の幸せを思いいのりを持って生きている。

男の人たちは、そのことにあまり気づいていない。」

ような気がすると私は思います。笑

そして、それでいいんだと思います。

モヤモヤで言葉が出にくい状態の私でしたが、

ちょっと彼にお伝えしたいことが湧いて出てました。

それがなかなかいいこと言ってるような気がするのですが、

どうでしょう。笑

「愛することは、誰にとっても霊的な深いのぞみです。

愛し合っている男女が子どもを産み育てることは、

いのちを与える行為であり、愛するという霊的なのぞみにそう行為です。

愛し合っている男女ならば

子どもを授かると必ず意識の向けられる世界は広がり、

今までに体験したことない幸せを体験し、

みたことのない景色を見ることになるでしょう。

愛し合っていないならば、難しいことになるかもしれませんが。

 

子どもを育てる時、孤独に気をつけてください。

家族、友人、地域とできるだけ多くのつながりを作ってください。

それが子どもの生きる力につながります。

子どもを産んで育ててください。

できるならたくさん産んだらいいです。

必ず素晴らしい人生になります。

 

そして、今感じている「難しさ」も含めて人生をいっぱい味わってください。」

彼はスッキリしたといい、

結婚生活を新しいステージへ進んでいかれることを決心したようでした。

アマミキヨが初めに降り立った岬。

これは若い男性の武者震いですね。。

出陣する前に、内面を整えて戦っている姿は、

気高く美しく、愛おしいと感じます。

男性を慕い、想い、無事をいのる気持ち。

それは女性の豊かな質だと思います。

仕事上は「女性の健やかさ」に仕えている私ですが、

「男性を愛すること」がどんなにひとりの女性として

豊かさの源泉になっていることか。

この真摯な男性の美しいたましいの輝きに触れて、

私は自分の女性としてのうちなる豊かさに再会することができました。

そんなちょうどよい満月の夜でした。

今回のたびは

浜辺で一つ一つ美しい貝やサンゴや石を拾って集めるように

たましいのかけらを拾い集めるようなたびだったな。。

いっぱいいいのが拾えたと思います。

昨日は離婚の話をして早速反響がありましたが、

残りの人生も引きつづき、女性として男性を愛して生きることができるなら

私はとても幸せだ。

私は本当はそんな単純な女だ。

という側面も今回のたびでは気づくことができました。

そんなこともまた合わせて伝わるなら幸いです。

久高島の浜にはたくさんの貝殻が無数に落ちていた。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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