「誰かを助けたいあなたへ。」~死と向き合う視点から。

ソウルバースセラピストで産婦人科医の

小林桜です。

お話会

大阪での「子宮カフェ」(お話会)で

参加者の方からご質問があり

お答えした内容をシェアしようと思います。

 

といっても、

これは質問への直接の答えではなく

私自身がどのように経験したかについて

の記録です。

 

これは特に

他者のいのち、人生、または家族のフィールドに

関わることを仕事としている方には

知っておいていただくと役立つ視点です。

 

長い記事ですが

ぜひ読んでもらえると幸いです。

ファミリーコンステレーション(以下ファミコン)

を私に紹介してくれたのは

学生時代の親友で精神科医のSでした。

 

なんでもファミコンは

「死」について

取り扱えるセラピーだとSからきいた当時、

大学病院で休みなく昼夜問わず働いて

疲弊していた私には

とても羨ましく感じたのを覚えています。

 

それから数年経ってようやく

ファミコンの3日間の本格的なワークショップに参加しました。

 

ドイツから招かれた先生は

ヤコブ&ジーグリンデ・シュナイダー夫妻でした。

 

このワークショップは

私が抱えていたいのちや人生についての謎を

次々と解き明かしてくれた

とても意義深い時間でした。

 

そして3日目の終わりに、

私は先生に個人的な質問をすることができました。

 

「私は産婦人科医で、

仕事がとてもしんどくて続けられないと感じるのです。」

 

というようなとてもざっくりとした質問に対して、

笑顔の優しいヤコブ先生は

手がかりになるかもしれないことを示しましょう。

と、

小さなコンスレテレーションを立ててくれました。

 

まず私と患者の二人の代理人が

場に配置されました。

 

二人は向かい合っていました。

 

 

青が患者。白は私。

私の代理人は、

圧倒されて緊張を感じていました。

 

それが私の現状を示していました。

 

今考えると当たり前なんですが、

患者の生老病死を

どう背負っても背負いきれない私がいたわけです。

 

他人の生命を背負うことは

できないのです。

 

それを当時は全くわかっていませんでした。

 

次にヤコブ先生は

患者の後ろに男女を一人づつ配置して、こう言いました。

 

あなたの患者の背後に

患者の両親がいるのをみてください。

 

さあ、どう感じますか。。

患者(青)のいのちの背後には 患者の両親(みどり)がいる。それを私(白)がみること。

 

私の感覚はかなり楽になりました。

 

ヤコブ先生は

さらに、と

私の代理人の背後にも男女を一人づつ配置しました。

私の両親の代理人です。

私(白)の人生の背景にも、患者(青)と同じくまた両親が存在すること。

そして私の感覚はいっそう楽になり力が湧いてきました。

 

私は、自分には人生を与えてくれた両親がいることさえも忘れて

一人戦っていたのでしょうか。

 

少しの時間その配置が保たれた後、

患者の斜めうしろの方に男性が配置され

近づいてきました。

 

ヤコブ先生は、このように言いました。

 

これは「死」の代理人です。

「死」が近づいてきたら

誰も抗うことはできないのです。

「死」(黄)が患者(青)に近づいてくると、誰にも抗えない。

 

「場」がキーンと凍りつくような瞬間の後、

私の感覚は

静かに穏やかになってゆきました。

 

もう「死」と戦わなくていいのです。

 

当時の私の仕事の現場は

生も死も

病も老も

全てが入り混じっていました。

 

私は駆け出しの医者で

仕事の要領も自分の容量もわからないまま

カオスのようにその状況を感じていましたし、

私が未熟だから助けられないのだ。

という思いが消えることはなく

いつも焦燥感に駆られていました。

 

 

しかしよく考えると当たり前なんですが、

誰のいのちも人生も

両親のいのちから与えられたものです。

 

「いのちと人生」というものを考えるとき、

それは本人とその両親・家族のものである。

親が子に与え、子は親から受け取るもの。

 

ということを私の中で明確に理解することは

すごく大きな助けになりました。

 

自分の未熟さとは

自分自身が向き合う必要があるだけです。

 

他の人のいのちや人生と深く関わるときに

「尊厳」や「運命」というものをわきまえておくことは

他人にとっても自分にとっても

とても重要なことなのです。

 

技術の進歩や

エネルギー領域の無限の可能性を知れば知るほど

惑い、

自分がやること・やらないこと

を明確にすることが

困難になることもあると思います。

 

このようなときは

いのちのシンプルな秩序がみえると

自分の立ち位置というのも明確になり

楽に自分の等身大の人生を生きることが

可能になります。

 

いのちの法則は

愛の秩序です。

 

人を

助けてあげようとすること

助けられなかったと悔やむこと

これらが

どのような立ち位置から発生している

思いなのか。。

 

よく検証しましょう。

 

 

このワークショップ以後、

私はファミコンを本格的に学び

自分の人生の骨格の一部として取り入れることになり

今日まで支えられて生きてきています。

 

実は

ファミコンを学んでいなければ

私自身はどう生きたのか、

生きていたのかどうかさえもわからない。

というくらいなんです。。笑

 

夫人のジーグリンデ・シュナイダー先生には

のちにドイツでのトレーニングで

人形を使った個人セッションのやり方を

集中的に指導していただきました。

個人相談でもお話会でも

活躍している私の好きな手法です。

 

ご縁がありましたら

ぜひあなたにも

ご紹介させていただきたいと思います。

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◎最新のお知らせ

♪new 女性のからだの豊かな営みサークル活動 谷中「月の小屋」はじまってます。

10歳以上の女性がご参加いただけます。

次回6月10日(土)、7月10日(日)14時〜16時→お問い合わせください。

♪「女性のためのお薬の使い方」森の漢方薬局芍薬堂 土屋芙紗子さん

6月10日(土)11時〜12時半 谷中kuuki 参加費3000円(学生1500円)

 

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【募集中】7月15日(土)、9月9日(土)

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【募集開始】8月27日(日)

 

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