ホメオパシー療法とは①

私がセッションに取り入れている「ホメオパシー療法」についてご説明します。

 

ホメオパシー療法(Homeopathy)は

 

①似たものが似たものを治す

 

②最少量を投与する

 

という二つの原則にそった治療法です。

 

私は10年以上前に日本ホメオパシー医学会JPSHの研修を3年間受けて学びましたが、実際の診療にはほぼ取り入れられていません。

日本ではホメオパシーに関する大きな医療事故がありその後は医療でホメオパシーを使わないようにするという空気が作られてしまったということも理由の一つです。

(※学会に問い合わせていただくと、ホメオパシー療法を使って治療する医師を紹介してくれます。)

 

ですが、実際に診療をしていて、特に妊娠・授乳時期の薬の使用に慎重になる時期の女性たちからいろいろな心身の不調を相談されるとき、ホメオパシーを使ってあげられたらとても役に立つだろうと思うことが、本当にしばしばあります。

妊娠中のつわり・頭痛・便秘・かゆみなどの不調から不妊症・更年期障害などに、従来医療の限界を超えて対応できる方法なのです。

 

また性別年齢問わず、心身の悩みを切り離さず人を全体としてとらええアプローチをするホメオパシー療法は、従来の現代医療に限界を感じている・違和感を感じている方にとって、生命場そのものにアプローチできる治療法として、健康や生命力に寄与する大きな可能性を持ったものです。

 

しかし、ホメオパシーは万能薬ではありません。

 

民間療法としてホメオパシーを取り入れている人の中には、そう勘違いしてしまう方もあり、それは非常に残念で危険なことです。

実際に先に書いた医療事故もそのように起こっています。

 

大事なのは、特に大人の場合は、本人の意識です。

本当は治りたくない、という場合は、ホメオパシーだろうが何だろうが、そうのぞんだようになるでしょう。

 

「病は気から」といいますよね。病気や症状は、体という精巧なシステムの表現です。そしてなによりも、たましいからの愛のメッセージなんですよね。

 

そこに気づいて、自分の意識が変わりたましいの望みに沿って生きるのか?

 

結局はそこなのですが、人のエネルギーそのものに働きかけるホメオパシーは、その症状があらわす本質にたどり着くために役立ちます。

 

 

◆歴史

18~19世紀のドイツ人医師 サミュエルハーネマンが「キナの皮がマラリア熱に効く」という文献を翻訳する際にある疑問をもち、実際にハーネマン自身がキナの皮を煎じて飲むと、まるでマラリア熱にかかったかのような症状が出現した、という経験をきっかけに、ホメオパシー療法の研究が始まりました。

 

自身と身の回りの人の人体実験からその2大原則を実証し、治療法として体系化して、現在までその経験が積み重ねられてきました。

 

その流れは現代医学の主流とはかけ離れていて、いわゆる「代替療法、補完医療」として位置づけられて、世界80か国で医療として取り入れられている治療法です。

 

◆似たものが似たものを治す(類似の法則)

 

古代医療と哲学の祖としてしられるヒポクラテスは、人がどのようにして治るのか?を「反対のものが治す」と「似たものが似たもの治す」という二つの相反する方向性があるということを述べていました。

 

現代医学の主流は、熱がでればそれを下げる物質を投与する、など「反対のものが治す」原則が共通認識として採用されていますね。

 

一方「似たものが似たものを治す」という原則に従った治療法は少なく、ワクチンの原理はそれに当てはまるでしょう。

 

 

◆最小限を投与する、という原則について。

ハーネマンが薬物として用いる原材料の中毒性を減らすために希釈して効果を試す実験をした

原材料となる物質をアルコールで希釈・振とうを繰り返すことで、治療薬としてのエネルギーが高くなる、ということが分かりました。

 

その希釈率はよく使用されているポテンシー30Cだと10の60乗倍となり、アボガドロ定数を超えて理論上物質が含まれていないレベルに当たります。

※ポテンシーが1Cは100倍希釈のことです。

 

これがホメオパシー療法が現代医療の主流とかけ離れているため理解をされない、つまり怪しいとされる最大のポイントでしょう。

 

私自身は、生体エネルギーについて実態として捉えたり理解できるためのいくつかの素地があり、そのうえでホメオパシー療法がどう作用するかを捉えています。

有効性を実感する積み重ねがあります。

効かなかったという経験についても含めてです。

 

ですが、分子生物学的な視点のみではホメオパシー療法が効果がある理由は解明できません。医学の世界に最新の物理学が適用されるにはまだもうすこしだけ先のことになるでしょう。

そんな時代が来るのを楽しみに思います。

 

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