「権利意識」にカラダがむしばまれるとき。

ソウルバースセラピストで産婦人科医の

小林桜です。

「権利」を主張する不幸。

 

今日は思うところあってこのテーマについて、

私見をシェアします。

 

現代社会では「権利意識」は

当たり前のように私たちとともにあるものですが、

 

これは比較的新しい概念だということは

きっとご存知でしょう。

 

以下は全くの私見ですが、

 

「権利意識」を持ってそれを主張するとき、

人の品位を下げたり

苦痛が続いてしまって悪循環に至ったり

本来は必要がない痛みや分裂を生んでしまうことに

つながっている。

 

と思います。

 

私は基本的に人の価値観に口を挟みたくない

ある意味スーパードライな人間なんですが、

 

私から意見やみたてのようなものを求める

依頼主(クライアント・患者)に対しては

ご意見をさせてもらう立場です。

(つまり本人が依頼したお説教はやる。それ以外は基本説教はしたくない。)

 

先日、定期的な個人面談を依頼されている

クライアントJ(40代女性)とした時の話です。

 

Jは慢性病を持っていて

精神的にも簡単にダメージを受けやすい状態。

「〇〇な生き方をしたい」

という、結構抽象度の高めの願いを持って

私との継続相談に申し込んできた人です。

 

「明確な病状がある。

病名・診断名も確保している。

その気になれば障害者手帳も申請できる。

だから、私は◯◯から△△として

取り扱われ、苦痛を減らしてもらうべきだ。」

 

※↑◯◯には家族や親しい人、

医療や、福祉サービスなどが入ります。

△△には、何か特別な扱いをしてもらうべき

弱い立場の人。みたいなのが入ります。

 

こういう発想で

周りに対して、私は~~してもらって当然。

なぜながら、

私にはそのように扱ってもらう

「権利」がある。

しないならばそっちがおかしい。

 

という態度で生きている人は不幸そう!

「権利」というものがあるとかないとか

その議論はさておき。

 

「権利」を主張する。となると、

人間として品位を損なわれるし、。

何より、

自分自身の生命エネルギーを

自分以外のところに預けてしまうことになり

自分の生命力が弱まるんです。

 

「権利」を主張することで

要求がましくなるからこそ

かえって苦痛を生むのではないでしょうか?

 

先日、慢性病のJに対しても思うところがあり

上記のようにお伝えしましたら、

 

とても大切なことを知った。初めて知った。

そういえば、3年前からきっかけがありそういうマインドになった。

それまでは、もっと心穏やかだった。

 

と、私の「お説教?」をとてもよろこばれて、

その後、色々なかたたちの助けをありがたいもの

として、人生の中に迎え入れられる意識ができて

生かされていることの幸せや喜びを味わえるようになった。

という報告を受けたんです。

 

同じ身体的状況でも、精神状態によって

主観的な苦痛の有無は変わります。

同じ状況でも受け取り方で違う。ということです。

私にも身に覚えがあります。

例えば、夫婦関係などカップルの間でも

このようなことはよく起こりました。

 

私は妻なのに◯◯してもらえない!

という不満の感情で

どれだけ自分の首を絞めたかわかりません。苦笑

 

自立した大人ならば、

自分に必要なことを自分でキャッチし、

それを依頼したい相手に

「お願いします」

というのがスマートでしょう。

 

お願いします。と頭をさげる

(または、かわいく甘える 笑)

という行為の代わりに、

 

私には権利がある。

だからやりなさい。

 

という要求する態度を取るとしたら

後者の方が圧倒的に自分の品位が下がって嫌だ。

(自分の美意識に反する。)

と感じます。

 

全て私個人の価値観ですが、

このような「権利意識」のトリックにはまって

苦痛を繰り返し味わってどこにも行けない人たちを

実はわりとよく見かけるので、

大きなお世話かとは思うけど

今日はお話ししてみました。

「権利意識」は人の精神を蝕むものです。

人が作った概念です。

健全な人間関係の中に自分の人生を置きたければ、

 

お願いします。

と頼むことから始めましょう。

 

幸運にも相手がそれをあなたのためにやることが可能で

本当にやってもらえたならば、

ありがとう。

と言いますよね。?

 

そして、それをやってもらえて

願いが叶った幸せを味わったならば

おかげさまで幸せです。

という言葉がありますね。

 

おかげさま、お互いさま。

という日本人の基本的なあり方は

健康な精神で生きるコツだと私は思います。

これは、個人的で親密な関係性から

医療やその他の公共サービスを利用する方にも

幅広く当てはまることで、

こういう態度を自然に取れる人もいれば

完全に「あいつ」に乗っ取られている人もいるなあ。。

と、私もいろんな場面でみています。。

 

こういうことの専門家でもなんでもないですし

お前ができてんのかよ!

と指摘されたら、穴に入るしかない感じなので、

あえて言いたいことではありませんが、

 

ちょっと知るだけで

慢性的な苦痛から抜けられる人もいる。

とJさんに教えられましたので

こちらでこっそりとお話させてもらいました。

 

もしあなたが

なかなか抜けられない苦痛を感じているなら

「権利意識」が本来持っているはずの精神性を蝕んでいないか。

一度チェックしてみてください。

 

そして、やられていることに気づいたら、

お願いします。

と頭をさげることや

かわいく甘えることに

変えてゆくよう挑戦してみましょうね。

 

何かの参考になりましたら幸いです。

よろしくお願いします。

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「権利」について関連記事。よろしければぜひお読みください。

子どもに権利はない、という話。

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